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「東洋言語学院」修了
「東洋言語学院」勤務
山口 亜渚さん
今回インタビューに答えてくれたのは、
自己紹介
山口 亜渚
東洋言語学院での勤務歴は6年目です。
大学時代に日本語教師の仕事を知り、大学卒業後はアメリカの大学で1年間TA(※)を経験。
その後、大学院で学びながら2年間日本語学科の授業を担当しました。
帰国後、一般の会社に就職し、結婚後は育児に専念。
子供が幼稚園に入ったのを機に、日本語教師を目指しました。
(※)「Teaching Assistant」の略。大学での授業の補助を行う学生を指す。
幼い頃から海外への関心があり、「国際関係の仕事がしたい」という思いをもって過ごしてきました。
そして大学では英語教育を学び、高校の英語教師を目指しました。
しかし、スウェーデンへの交換留学中に、留学先の大学で日本語の授業を見学した際、日本語を初めて外国語として捉え、教えることの難しさを実感しました。
私自身、英語やスウェーデン語を学ぶ楽しさや難しさを日々感じていました。
その一方で、スウェーデンでは日本語を外国語として学んでいる人たちが、自分と同じような気持ちで日本語と向き合っていることを知り、「母語を深く理解したい」と考えるようになりました。
そして、帰国後は大学の日本語教員養成課程(副専攻)での勉強を始めました。
修了後は、アメリカ・NY州の大学で1年間のTA(※)を経験したことで、日本語教師として働きたいという思いがさらに強くなりました。
帰国後、日本語学校での就職を考えました。
しかし、国内の日本語教育機関での勤務経験がなく、英語を交えての間接法でしか授業を行ったことがなかったため、就職活動は難航しました。
そこで、日本語教育から離れ、医療関連の会社に就職し、結婚後は出産前まで勤務しました。
もともと東洋言語学院の近隣に住んでいたことから、養成講座の受講を検討する前から東洋言語学院のことは何となく気になっていました。
しかし、アメリカでのTA中、自信を持って授業ができなかったため、もう一度基礎から学び直し、自信を持って授業ができるようになりたいと思っていました。
その時に、東洋言語学院の養成講座を知りました。
子どもたち中心の生活だったため、平日の昼間に自分の時間を持つことができる利便性と、学校への通いやすさがスクール選びの基準のひとつになりました。
最大の決め手は、養成講座のカリキュラムでした。
日本語教育から離れ、教壇に立つ自信がなかったため、実践的な模擬授業を繰り返し行う必要を感じていました。
東洋言語学院の養成講座の特徴として、週ごとに異なるテーマを取り上げている点があります。
毎週、そのテーマに基づいた理論を学び、理論とリンクした授業の講義を受け、そして土曜日に模擬授業をすることで、理論と実践のつながりを体験できます。
私は大学時代に履修した講座が理論中心の講義だったため、授業のイメージが掴めないまま修了していました。
一方、東洋言語学院の養成講座は実践を重視しており、これが決め手でした。
先ほども述べましたように、1週間ごとにターゲット設定から模擬授業までの流れが連結している点が東洋言語学院の養成講座の特徴です。
この流れが非常にわかりやすく、理論と実践を効果的に結びつけているため、毎回ポイントが明確な状態で模擬授業に臨めました。
そして、授業後はプロの先生からのフィードバックを頂くことで、改善点や次週の目標が明らかになり、回数を重ねることで自信もついてきました。
また、留学生を対象にした教壇実習が行えるのは、養成講座を併設した日本語学校だからこそだと思います。
この環境のおかげで、実際の現場での経験を得ることができました。
例えば「て形」がテーマの場合、動詞のグループ分けや板書の方法、そしてオーラルドリル練習といった教え方に関する知識に集中してしまい、模擬授業では自己中心的な授業になってしまうことがありました。
しかし、実際の授業では、目の前にいる学生達をよく観察し、発話を促し、フィードバックを行い、知識を伝えた後は練習を通じて学生を動かしていくことが教師の役割です。
それに気づくまでは、授業はどうしてもうまくいきませんでした。
東洋言語学院の校風は、職員や講師の方々が明るく、オープンな雰囲気があると感じました。
養成講座の受講相談の際には、職員の方々が親身に相談に乗ってくださり、家庭との両立で受講できる環境が整っていると確信しました。
また、420時間の受講期間を通して、講師の方々は知識だけでなく、日本語教師としての立ち位置や学生達とのコミュニケーション、日本語教育業界の就職情報など、幅広いサポートを提供してくれました。
そのおかげで、自信を持って日本語教育の道を進むことができました。
東洋言語学院での養成講座を受講しながら、学校の方針や講師の働き方、授業スタイルなども知ることができました。
得た情報から自分の生活スタイルに合っていそうだと感じ、可能ならば「修了後は東洋言語学院で働きたい」と思うようになりました。
担当の先生にその意向を伝えたところ、卒業後にさらに3ヶ月のTA研修を受けるチャンスがあることがわかりました。
そこで、養成講座で学んだことを実践に生かしながら、留学生を指導する新たなスタートを切りたいと考え、迷わず東洋言語学院での職を志願しました。
学校には多国籍の留学生が在籍しているため、学生たちの第一言語や文化的背景は多岐にわたります。
そのため、授業では例えば食べ物の話題でも、学生同士が互いに知らないことを質問し合い、教え合うリアリティのある会話を促すことが可能です。
その時、授業をうまく運ぶことができれば、学生中心のコミュニカティブな授業が実現でき、日本語でコミュニケーションを取っている学生たちを見ると楽しいですね。
一方、学生を思うように動かすことが難しい場面もあり、工夫が必要だと感じています。
その試行錯誤が大変な一方で、自分の成長の機会ですので、うまくいったときの達成感は大きいですよ!
学んだ理論は実践に反映するため、授業を感覚的に行うのではなく、迷った時には養成講座の教科書やノートで確認するようにしています。
そして、「授業は学生中心である」という意識を大切にしていますね。
クラスの雰囲気を重視し、各学生の特性や学習スタイルを把握する努力をしています。
そのうえで、学生ごとに声掛けなどアプローチや学習の負担を軽くする授業を展開することは、教えることと同じくらい重要だと思っています。
日本語教師の魅力は、留学生とのコミュニケーションを通して視野が広がり、世界の見方が変わり、自分自身も成長できることだと思います。
また、それまでの職歴から得た経験や知識は個性として授業に生かすことができるので、学生たちにとって教科書からは学ぶことができない貴重な教材です。
授業をうまく展開できず悔しい時もありますが、それ以上に日本語教師の仕事は楽しく、自分自身が生き生きと活躍できる場だと感じています。
最後に、今回の取材にご協力いただいた山口さんの所属する、東洋言語学院についてご紹介します。
東洋言語学院は、滋慶学園グループが運営する日本語学校です。
社会貢献を目標に掲げて、留学生を数多く国際社会に輩出しています。
日本語教師養成講座は、「平日午前+土曜」や「平日夜間+土曜」コースが用意されていて、振替受講も可能です。
忙しい方も学習しやすい環境ですね。
併設の日本語学校で学ぶ留学生との交流も盛んです。
実際の授業を見学したり、現役日本語教師に質問したりと、教育現場で役立つ経験ができるでしょう。
本校舎は西葛西駅から徒歩で約8分の場所に位置します。
校舎名 | 住所 |
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東洋言語学院本校舎 | 東京都江戸川区西葛西7-6-3 東京メトロ東西線 西葛西駅から徒歩約8分 |
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