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「千駄ヶ谷日本語教育研究所」修了
千駄ヶ谷日本語教育研究所付属日本語学校勤務
江上 寛行さん
今回インタビューに答えてくれたのは、
日本語教師として働くまでの道のりや日本語教師養成講座の学校選びなどについてインタビューしましたので、ご参考にしていただければと思います。
芸大で映画を専攻しておりました。その後、大学院修士課程でフランス映画を専門に論文を書きました。それが渡仏のきっかけですね。
その後7年間フランスにおりましたが、はじめは言葉をまったく話すことができませんでした。
当たり前のことが当たり前にできない日々を過ごしておりましたが、そこで出会った語学学校の先生方のおかげで言語力を身につけ、パリの大学に進学することができました。その後、アートの世界で通訳やアテンド等の仕事をしました。
異国の地で右も左も分からず途方に暮れていた私が自分らしくいられるようになったのは、言葉のおかげでした。
昔の自分のようにこれから目標を叶えるために頑張ろうとしている留学生を応援できる仕事がしたいと思い、帰国し日本語教師になろうと考えました。
はじめは、パリの日系の書店で日本語教師に関する書籍を購入しました。その後、日本語教師養成講座を決めるにあたりインターネットで情報を収集し、千駄ヶ谷日本語教育研究所を選びました。
理由は、日本語教育界のパイオニアとしての歴史と実績があったからです。「この学校なら修了後、誇りを持って働けるかもしれない」と思いました。
正直、大学院にいた時に、自分はフランスに行くしかないと思ってすぐに飛行機のチケット買ったのと同じ感覚で、「そろそろ次のステップに」と思ったら、すぐに日本に帰るチケットを買っていました。
一度、下見を兼ねて帰国した際に説明会に参加し、そこで受講することを決めました。
千駄ヶ谷グループの日本語学校とも密に繋がっており、最先端の現場の日本語教育を知ることができたことも、大変嬉しかったです。それに先生方は真摯に日本語教育に取り組まれており、日々の授業からもその誠実さが伝わります。尊敬できる方たちばかりです。
教案作成や授業実習の際に頂いた的確なアドバイスは、今でも教壇に立つにあたり、大いに役に立っています。
授業形態としては対面授業とオンライン授業となっています。
感染拡大が続いた時期には完全オンラインを実施していましたが、現在(2021年9月)は入国している学生は感染対策をしたうえでの対面授業で、海外にいる学生はオンライン授業で行っています。
オンライン授業の場合、ZOOMのブレイクアウトセッションを活用するなどの工夫をしています。生徒の環境や現場の状況に合わせて工夫をして教えていくことが大切だと思います。
現在指導している留学生の目指すレベルとしては、日本語でディベートできるだけでなく、職場やプライベートな人間関係でも日本語の使い分けができるレベルが理想です。
大学院に行くということは、まずJLPTのN1を持っていて当たり前の状況です。合格した後に一人で日本人と一緒に研究ができるレベルまで持っていくことを目指したカリキュラムを実施しています。
一緒に毎日研究する日本人、一緒に仕事をする日本人がストレスを感じない日本語というところまで持って行くのを目標にしています。
日本語を教えるうえで大変なことは、「作成した教案を捨てる勇気をもつこと」や「相手にとって1番良い教え方を見つける努力が必要であること」だと思います。
授業はトップダウンで教えるのでなくてコミュニケーションが大切です。
どれだけ美しい教案を作っても、授業に入ってその現場の流れによってはその教案を捨てる勇気も必要だったりします。
なので特に初対面の学生達のクラスは未だに緊張します。どうなるかわからないので柔軟に変える必要がありますね。また、良い教え方を見つけるには、人間関係と一緒で、徐々に距離を縮めて相手に一番の教え方というのを 見つける努力はしないといけないと思っています。
でも、それらは大変である反面、日本語教師の楽しいところでもあります。
千駄ヶ谷日本語教育研究所は、1976年から日本語教師養成講座を開講している、歴史のある学校です。付属の日本語学校で学んだ学習者は100か国以上・2万人を超え、養成講座の修了生は1万名を超えています。修了生は世界中で日本語教師として活躍しており、就職の実績も豊富なスクールです。
日本語教師養成講座(420時間総合課程)は「 通学コース」「e-ラーニング+通学コース」の2つのコースから選べます。e-ラーニングは通学の授業風景をそのまま映像化しているため、圧倒的なライブ感がある点も大きな魅力となるでしょう。「e-ラーニングは苦手」という方にとっても受講しやすい作りになっています。
本ページでは、千駄ヶ谷日本語教育研究所の修了生、江上さんの声をお届けいたしました!
日本語教師養成講座を選ぶ際の参考になりましたら幸いです。
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